2013年11月29日金曜日

「骨折とPCRT」身体との会話・・・132


2週間の入院


余談になるが、ヘルニアで手術をする方がいますが、ヘルニアの手術と腰痛は関係ないというMDもいます。では、手術後に腰痛が改善するのは手術の効果ではないのか? 実際、手術後に腰痛が改善されます。

ある診療整形外科というMDがブログでこんな事を書いています。手術の際の全身麻酔は全身の筋肉を瞬間的に弛緩させるので痛みは軽減できる。手術は一種の儀式みたいなものだ。このことをためすいいチャンスです。

小生も日頃から軽度の腰痛と肩凝りがある。術後の麻酔から覚めて腰や肩が非常に軽くなった。ほんと軽い。こんな軽いのは初めての経験である。やはり、ますの影響は筋肉を緩める効果は大きいようだ。

さて、4時間の手術は成功し、術後の計画が提示された。2週間の入院で2週間後に抜糸をして、しばらく通院して経過を観察する。入院2日目から超音波をかけて化骨発生を促す治療と縫合した部位の消毒が入院期間続く。

ここで一番やっかいなことは手術した部位の骨転移と感染症である。特に感染症にはDrも気を使うらしい。ほぼ毎日抗生物質の点滴を行う。骨折の転移はまずないと言ってよい。それだけ固定術は強固らしい。

術後は日によって違うが夕方になると微熱が出て患部にうずくような痛みが出た。腫脹と発赤が引かず感染症の疑いが出てきたが抗生物質の点滴をすることで落ち着いているので様子見である。手術の翌日から足関節の拘縮を防ぐために底屈、背屈運動を隙を見てやっていた。

そのかいあって足関節の拘縮はない。4,5日すると車椅子での行動ができ、トイレが自力で行けるようになり、動くことで体力も回復してきた。同時に寝ているのが退屈で困った。1週間後は外出許可をもらい午後に3時間位外出してオフィスで患者さんへの休診のお詫びの手紙を発行し、診療再開の準備を進めていた。

1周間が過ぎると理学療法が始まり、PTによる物療とマッサージを行う。はっきりってマッサージや可動域改善などの技術は小生の方が・・・しかし、一生懸命やってくれるので嬉しい。そうこうしているうちに2週間が過ぎて抜糸のをして退院である。ここまで順調である。

退院して次の診察まで1週間である。その間はのんびり家で静養する予定であったが、やはり患者さんやセミナーが気になってどうしようもなく、診療再開のためにがさがさ動いていた。動きすぎたせいか再び夕方になると微熱が出るようになった。

抗生物質の飲み薬を飲んでいたが殆ど聞かない状態が続いた。痛みと腫れが酷く、発赤も顕著に出て僅かな振動でも痛みが増幅した。退院して1週間後の診察で感染症を起こしていると診断されて一瞬ドキッととした。
さて、感染症の処置はどうするのかDrの説明を聞いた。「当院でこのような感染症のときは再手術をして固定している金属を抜き取ります。固定金属の裏側に菌が増殖して骨髄に入り込むのが一番危険な状態ですので、それを防ぐために金属を除去する手術をしましょう。」

この説明を聞いて、目の前が真っ暗になった。慌てて、他の選択肢がないのか聞いた・・・続く


手術後5日後の患部

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